パソコンモニタのちょっとむずかしいお話

2019.12.09

懐かしの大ヒット作「キューハチ」

皆さんは、『キューハチ』を知っていますか?1982年に登場した、パソコンで、正式名称は『PC-9801』。日本のパソコン史上、最大のヒット作とも言われるこのパソコンは、8色のカラー表示画面でした。今のパソコンを使っていると、考えられないような話ですよね!

当たり前のようにオールカラーで表示されている画面。一体どのような仕組みで映像が表示されているのか気になりませんか?
この記事では、液晶の仕組みや、種類についてお伝えいたします!

液晶の中で動いている?液晶分子という存在

液晶パネルの中には、楕円に伸びた球状の液晶分子というものが入っています。その、液晶分子に電圧をかけて、向きを変えることで、光を遮断したり、はたまた光を通したりしています。光、とは液晶の画面の一番背面にある、バックライトの光のことです。
液晶分子を電圧で動かして、多くの光を遮断すれば、画面も暗くなりますし、光を全て通すように液晶分子が並べば、明るくなります。
液晶が明るくなったり、暗くなったりする仕組みはわかりましたが、それでは色はどのようにして表示されるのでしょうか?

カラーフィルター

液晶分子が動いて、光を通したる、遮断したりした先には、カラーフィルターという色のついたフィルターが光を待ち構えています。このカラーフィルター、赤、緑、青の三食しかありません。光の三原色であるこれら三つの色の組み合わせで、映像を映し出しています。一画素という一つの空間には、赤、緑、青のフィルターが一つずつ配置されています。赤のフィルターが配置されているところには、明るい光が届いて、緑と、青のフィルターが配置されているところには、遮断されてほとんど光が届かなかったときは、画面は赤く表示されます。
液晶分子は、光の遮断具合も調整できるので、「赤いけれど、少し青っぽい紫」のような色も表現できます。
この、三色のフィルターが配置された一部屋である「一画素」がたくさん並んで、画像を作っているんですね。

液晶パネル、駆動方式の違い

液晶分子を、電圧をかけて向きを変える方法は、一つではありません。
TN方式、VA方式、IPS方式などがあり、それぞれに特徴があります。長所、短所を知っておくことで、パソコンを買い換えるときなどに活かせます。

TN方式のパネル

低コストで、安価なモデルで採用されていることが多い方式です。スポーツ観戦や、ゲームなどに最適と言われています。視野角が狭いという弱点があり、正面ではなく斜めから見たりしたときに、色合いが変化してしまいます。そのため、大きな画面には向きません。

IPS方式のパネル

視野角が広いため、複数人で様々な角度から見るときも快適に見ることができます。そのため、高級テレビに採用されておりますが、ほかの方式のモニタと比べて高価です。

VA方式のパネル

黒色の表現が最も優れているため、コントラストの締まりが良いのが特徴です。視野角や、色の再現性では、TN方式より優れていますが、IPS方式よりは劣ります。

グレアとノングレア

モニターの内部、液晶について、駆動方法の種類をお伝えいたしましたが、モニターの表面の違いにも名前がついています。目の負担や疲れなどにも大きく関係してくるため、ぜひチェックして見てくださいね。

グレア(光沢)

表面に光沢のあるタイプのモニタです。黒がはっきりと見えるので、コントラストが高く、綺麗な映像を楽しむことができます。しかし、表面の反射により、外侮からの写り込みもあり、目が疲れやすいという短所も持っています。

ノングレア(非光沢)

表面がマットな質感のため、外侮からの写り込みが少ないです。目が疲れにくく、その上表面の傷もつきにくいのですが、はっきりとした鮮やかな色合いを映し出す力はグレアのモニタよりも劣ってしまいます。

進化しているモニタの技術

この記事でご紹介した機能以外にも、様々な機能でモニタは分類されています。
冒頭でも触れましたが、8色のカラー画面の「キューハチ」が発売されてから37年経っているんですね!これからどのようにパソコンは進化していくのでしょうか?より快適に、映像を楽しめると思うと、ワクワクしてきますね!